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豊胸シリコンバッグは10年持つ? 寿命を実例画像で検証

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「シリコンバッグの平均寿命は10年。11年以内には少なくとも片方が破損する」。 これは、豊胸大国であるアメリカの政府機関が公表した調査報告です。そこで、今回は豊胸シリコンバッグの寿命について、実例画像を交えながら解説します。シリコンバッグ豊胸をされている方は、ご自身のためにもご一読ください。

豊胸シリコンバッグの平均寿命は10年とされている

冒頭でもお話しした通り、アメリカでは豊胸シリコンバッグの平均寿命を10年としています。しかし、日本ではいまだにシリコンバッグを「半永久的な豊胸」として提供するクリニックも存在しているようです。そのためか、以下でご紹介する方のように豊胸手術をしてから10年以上経っているという方も少なくありません。

豊胸シリコンバッグの寿命を探る①:挿入から10年

10年前に挿入した豊胸シリコンバッグを除去したいとのことで来院されたゲストです。豊胸シリコンバッグによってバストが強く変形し、左右差が生じていました。
豊胸シリコンバッグの除去前にエコー検査を行ったところ、カプセル拘縮と破損、軽度の石灰化を認めました。除去した豊胸シリコンバッグが右の画像なのですが、酷く破損しているのがお分かりいただけるはず。平均寿命を超えようとしていた豊胸シリコンバッグは、やはり劣化していたのです。 豊胸シリコンバッグから10年の胸 出典:樋口隆男 豊胸専門ブログ

豊胸シリコンバッグの寿命を探る②:挿入から6年

では、10年未満であれば大丈夫なのか? というと、そうでもなさそうです。その理由は、こちらをご覧になればお分かりいただけると思います。

6年前にシリコンバッグを挿入した女性のバストには、カプセル拘縮が非常に強く出ていました。バストがボールのように丸く変形しているのがお分かりいただけるでしょう。豊胸シリコンバッグを除去したところ、カプセル拘縮が強かった左胸のシリコンバッグは破損し、中身が漏れ出していました。
この例を見て分かるように、豊胸シリコンバッグの寿命は必ずしも10年とは限らないようです。 豊胸シリコンバッグから6年の胸 出典:福田越 豊胸専門ブログ

検証結果:豊胸シリコンバッグの平均寿命10年以前に破損することもある

豊胸シリコンバッグの平均寿命は、10年とされています。ただ、シリコンバッグのサイズや種類も、破損などのトラブルに関係していると考えられるため、全ての方が経年だけで判断できるとは言えなさそうです。つまり、豊胸シリコンバッグの寿命は10年持つ場合もあれば、持たない場合もあるということ。
そもそも豊胸シリコンバッグは人工物なので、トラブルは起こるものとお考えください。ほんの少しの異変でも、そこに大きなトラブルが隠されていることも十分に考えられます。平均寿命にとらわれず、こまめにエコー検査を受けましょう。

知恵まとめ
  • 豊胸シリコンバッグの平均寿命は10年とされている
  • ただ、10年以内に豊胸シリコンバッグが破損するケースも存在する
  • 平均寿命に限らず、こまめにエコー検査を受けることが大切

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