豊胸シリコンバッグの破損が疑われる右胸
- 出典:樋口隆男 豊胸専門ブログ
数年前に豊胸シリコンバッグを挿入された女性です。来院の1週間前、右胸に痛みと微熱が出てきたとのこと。写真を見ても明らかなほど、右胸が腫れているのが分かります。
エコー検査をしてみると、豊胸シリコンバッグの破損が認められました。右胸が腫れ上がっているのも破損が原因と考えられます。このままでは症状が悪化するため、豊胸シリコンバッグを除去することになりました。
豊胸シリコンバッグが破損し、炎症を起こしていた
- 出典:樋口隆男 豊胸専門ブログ
除去した豊胸シリコンバッグがこちら。エコー検査の通り、右胸(写真左)のバッグは破損していました。破損によってシリコンバッグの中身が漏れ出し、炎症を起こしてバストが腫れ上がっていたのです。
豊胸シリコンバッグの破損症状はさまざま
豊胸シリコンバッグの破損はバストが腫れ上がる症状だけではありません。バッグの種類によってしぼんだり、変形したりすることも。なかには、見た目に大きな変化はないのにも関わらず、バッグが破損していたケースもあります。
出典:シリコンバッグ豊胸20のトラブル
そもそも豊胸シリコンバッグは人工物なので、耐久性には限界があります。そのため、種類だけでなく「劣化」が要因で破損することは考えられます。特に、ハイドロジェルやCMCといったバッグは耐久性に問題があるのか、挿入から数年で破損してしまうケースも少なくありません。
豊胸シリコンバッグのトラブル早期発見には、エコー検査を
シリコンバッグ豊胸をされた方は、自覚症状がなくても何らかのトラブルが起きている可能性が考えられます。特に、現在主流のコヒーシブシリコンジェルは中身が流れ出にくいため、急に胸がしぼむこともありません。そのため、破損に気付かず、知らない間に合併症を起こしていたというケースも。
なかなか周りに相談できないものですが、放置は言うまでもなく危険です。トラブル早期発見のためにも、まずは一度エコー検査を受けてみてはいかがでしょうか。よろしければ「豊胸シリコンバッグ挿入後にエコー検査が欠かせない3つの理由」も合わせてご覧ください。
- 知恵まとめ
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- 他院でシリコンバッグ豊胸をされた女性が、右胸の痛みを訴えて来院
- 豊胸シリコンバッグが破損し、炎症を起こして腫れていた
- 豊胸シリコンバッグの破損はバッグの種類や劣化が要因と考えられる