前編:【もう一度シリコン?次は脂肪注入?豊胸シリコンバッグの入れ替え】
他院の豊胸シリコンバッグでも正確に取り出せる?
前回の手術で、「どんな種類の豊胸シリコンバッグを入れたっけ…」「挿入した位置は乳腺下?大胸筋下?大胸筋膜下?…覚えてない!」という方でも安心して受けられるのが、当院のコンデンスリッチ豊胸です。
相談事例1:乳腺を傷つけずに豊胸シリコンバッグを取り出したいです。
他のクリニックで4年前、コヒーシブタイプの豊胸シリコンバッグを入れました。他院のバックでも、乳腺を傷つけずに、正確に摘出(抜去)できますか? また、同時に脂肪注入への入れ替えを考えていますが、豊胸シリコンバッグを抜いた後のスペースに注入すると大変なことになると聞いて、ヒアルロン酸注入と迷っています。
乳腺を傷つけることなく、脇の下から施術ができます。
豊胸シリコンバッグの摘出(抜去)と同時にコンデンスリッチ豊胸を検討されているとのこと。ほとんどの場合、豊胸シリコンバッグを挿入した時と同じ脇の下の小さな傷口を利用して入れ替え手術を行います。乳腺とは関係ないルートですので、傷つける心配はありません。
エコー検査で豊胸シリコンバッグの状態をしっかり把握するので心配ありません。
ザ・クリニックでは、カウンセリング時の無料エコー検査でしっかり確認してから手術に臨みます。大学病院の乳腺科でも使われている高精度なエコーを使用しており、たとえご本人がどのような豊胸シリコンバッグをどの位置に挿入したか忘れてしまっていても、確実に把握してから手術を行うことができます。ご安心ください。
抜去後の空洞を避けながら小分けに注入する手技で定着率が向上
一方で、ご心配の通り、豊胸シリコンバッグの入っていた空洞(カプセル被膜内部)に万が一脂肪を注入してしまうと、血流がないために、脂肪壊死や感染症を引き起こす危険性があります。当院のコンデンスリッチ豊胸は、この空洞を確実に避けながら、不純物を除去した良質の脂肪を10mm以上の塊にならないように少量ずつ分散して注入することで、安全に施術することを可能にしました。これには高い技術力が必要とされるため、他院では難しい場合があります。従来の脂肪注入に比べて飛躍的に脂肪の生着率が向上しているため、時間とともに体に吸収されてしまうヒアルロン酸注入より、こちらをおすすめします。
豊胸シリコンバッグから脂肪注入に入れ替えるとサイズが小さくなる?
「豊胸シリコンバッグが大きめだったので、脂肪に入れ替えるとサイズダウンが心配」と不安を感じている方の疑問にお答えします。
相談事例2:脂肪注入豊胸で2カップ以上を望むのは難しいでしょうか?
様々なクリニックのサイトを見て、コンデンスリッチ豊胸に興味を持ちました。脂肪定着率が良く、しこりもできにくいと書かれていたため、前向きに検討しています。ただ、心配なのはサイズです。シリコンバッグ豊胸で本来の胸より2カップ以上アップしているのですが、これを脂肪だけでまかなえるものでしょうか?
一度の脂肪注入豊胸では2カップ程度のサイズアップが妥当です
脂肪注入による豊胸術では、一度にたくさんの脂肪を入れても定着率が悪くなります。個人差はありますが、一度に注入する脂肪量は250ccまでにとどめ、様々な層に少しずつ分散して脂肪を注入する独自技術が重要となってきます。そのため、サイズとしては、1回の注入あたり最大2カプアップ程度と言えるでしょう。 もしそれ以上のサイズアップをお望みの場合は、3カ月ほど期間を置いて再注入するという方法もあります(1度目の施術時に採取した脂肪を保存しておくことも可能です)。
165例の追跡調査でも「入れ替え後のバストサイズに変化なし」
当院では2013年に、165の症例を対象に「豊胸シリコンバッグの抜去前」と、「コンデンスリッチ豊胸で脂肪が定着した後」のバストサイズの差(トップとアンダーの差)について調査を行いました。その結果、平均で-1.8cm程度しか差がないことが分かりました。165例の中には、もともと胸に入れていた豊胸シリコンバッグが硬く盛り上がるように変形する「カプセル拘縮」を起こしているケースが多く、この場合、バストトップの位置は正常時より高くなっています。このトラブルによる異常値を考慮すると、「入れ替え前と後ではバストサイズはほぼ変わらずに施術できる」と考えられます。
シリコンバッグ抜去後のほうが脂肪の定着率は高い
ちなみに脂肪定着に有利な条件として「皮膚の伸び」があります。豊胸シリコンバッグ抜去後や授乳経験によって皮膚が伸びている方のほうが、より脂肪の定着率は上がります。
脂肪注入豊胸と同時に血小板注入をすると定着率は上がる?
自分の血液中に含まれる血小板は「細胞の活性化、若返り効果がある」とされています。他のクリニックでは、「脂肪の定着率をアップさせる」という名目で脂肪に血小板を加える方法をすすめているところもあります。
相談事例3:血小板を追加した脂肪注入豊胸と、コンデンスリッチ豊胸で迷っています
豊胸シリコンバックを摘出(抜去)して脂肪に入れ替えようと他院でカウンセリングを受けると、血小板を注入する方法をすすめられました。脂肪の定着率に大きな差が出るのでしょうか?
血小板注入の費用対効果は低いと私たちは考えます
PRP再生医療など、お肌のハリをよみがえらせる施術では、血小板の注入が有効とされています。ですが豊胸手術に関しては、その効果は疑問です。2016年2月時点で2,400件ものコンデンスリッチ豊胸症例数を持つ当院の経験と、様々な学会発表、論文などのデータを総合的に分析した結果、私たちは「血小板注入法は費用に対して効果が低い」という結論に至りました。
健全な脂肪と脂肪幹細胞が定着率のカギ
私たちが自信をもっておすすめできるのが、コンデンスリッチ豊胸です。当クリニックでは豊胸シリコンバッグ入れ替えの場合、全例でコンデンスリッチ豊胸による脂肪注入を行っていますが、脂肪の高い定着率がデータでも証明されています。その理由は、採取した脂肪を、ウエイトフィルターという圧力をかける装置を装着した特殊な遠心分離機にかけて不純物を取り除き、脂肪幹細胞を多く含む健全な脂肪だけを濃縮して注入するから。この方法で脂肪注入を行うと、石灰化(しこり)や脂肪壊死といった合併症も高い確率で防ぐことができます。
脂肪注入豊胸の失敗を防ぐには高い技術が必要です
なお、ゲストの皆様にしっかりと見極めていただきたいのが、クリニックの技術力です。脂肪注入豊胸は決して簡単な施術ではありません。同じ器具を使っても、脇の下の小さな傷からシリコンバッグを取り除いたり、脂肪を分散して各層に注入できる技術がないと、脂肪が定着せずにバストがしぼんだり、脂肪壊死や大きなしこりなどトラブルが起こることが多いのです。
脂肪を吸引・注入した場所は凸凹にならない?
バストサイズが大きくなっても、術後の見た目や触り心地がなめらかに仕上がっていなければ、成功したとは言えません。「脂肪の吸引部や注入部が凹凸にならないか」を心配されるゲストの方々はとても多くいらっしゃいます。
相談事例4:ネットの掲示板を見て脂肪吸引が心配になりました
ネットの書き込みで「術後にデコボコになることがある」「皮膚がたるんだり変色することもある」という内容が多く、脂肪注入はかなりハイリスクな手術だと感じました。バストの見た目も気になりますが、脂肪を吸引した部分が凹凸にならないかが心配です。
脂肪吸引は吸引装置の差で仕上がりに差が出ます
脂肪は3層に分かれ、線維質の組織で仕切られた小部屋に脂肪細胞が詰まっています。通常の脂肪吸引では、この小部屋の隔壁をいったん壊し、脂肪細胞を採取します。隔壁は自然治癒しますが、場合によっては修復の過程で不均衡に硬くなり(線維化)、見た目がデコボコになってしまうことがあります。また、肌のハリを保つために必要な皮膚直下の表層脂肪まで根こそぎ除去してしまったようなケースでも、凹凸になるのは避けられません。
ベイザー脂肪吸引なら、隔壁を守りながらムラなく吸引できます
そこで有効なのが、当院でおすすめしているベイザー脂肪吸引です。ベイザー脂肪吸引なら、特殊な装置超音波によって脂肪細胞をバラバラに柔らかくし、隔壁をほとんど壊すことなく吸引することができるので、取りムラの凹凸はもちろん、取り過ぎによる皮膚と筋肉の癒着も防ぐことが可能です。また術後の皮膚の引き締まりも早いと言われています。
仕上がりを左右するのは、やはりドクターの技術
ただし、前述したとおり、脂肪吸引は技術力でかなりの差が出ます。 ベイザー脂肪吸引がいかに体へのダメージが少なかったとしても、それを操るドクターに技術がなければ、組織を傷つけたり、吸引部がムラになったり、皮膚の引きつれや凹凸に至ることも。ゲストひとり一人の状態に応じて最適な施術をするには、プローブやカニューレの選択と操作、出力の加減など、知識と技術がものを言います。
- 知恵まとめ
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- 豊胸シリコンバッグの種類、挿入位置が分からなくても入れ替えは問題ない
- 当院の実例では、豊胸シリコンバッグから脂肪注入に入れ替えてもサイズ差はほぼない
- 脂肪吸引部の凸凹は、最新の装置+ドクターの技術力があれば防げる