シリコンバッグ摘出(抜去)をする際にバストに傷が残ってしまったり、シリコンが完全に摘出されてないケースがあります。当院では、下記の診療ポリシーのもと、シリコンバッグの摘出手術を行います。
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- バストに傷をつけずにワキの下からバッグを取り出します。
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- 傷つけてしまうと、再生豊胸の施術を行っても本来の効果が得られません。
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- 取り出したバッグの種類やサイズ、トラブルの状態をお伝えします。
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シリコンバッグを摘出(抜去)する部位は脇の下、アンダーバスト、乳輪周囲のいずれかから摘出(抜去)する方法が一般的です。他院等でよく行われている方法は、バストにメスを入れるアンダーバストや乳輪周囲からの摘出(抜去)方法ですが、当院ではバストの美しさを保つため、適切な知識と高い技術力がないと難しいとされる脇の下から切開を行う方法でシリコンバッグを摘出(抜去)します。
アンダーバストや乳輪からの切開では乳腺を傷つけてしまう可能性が高く、安全性の面においても脇の下からの摘出(抜去)方法は優れています。
また、脇の下の切開部は皮膚と同化してきたときに極力傷が残らないよう配慮して丁寧に縫合します。
※シリコンバッグを覆っている皮膜がひどく拘縮している状態では、乳輪周囲からの摘出(抜去)となる場合があります
- 多くのクリニックで行われている切開部位です。
バストの目立つ部分に傷が残ってしまいます。
- バストの美しさを重視しているため脇の下からの切開を行っています。
患者様の多くはシリコンバッグの摘出(抜去)後にバストの再生を行いますが、その際に周辺組織を傷つけずにシリコンバッグを摘出(抜去)しておくことがとても重要になります。摘出(抜去)の際に周辺組織を傷つけてしまうと、バッグが挿入されていた場所(ポケット)が綺麗に保たれた状態にならず、再生豊胸の施術を行っても本来の効果が得られなくなってしまいます。
また、シリコンバッグを壊して取り出しを行うと、壊れたバッグを全て残らず除去することは非常に困難で、一部のバッグが残ってしまい、トラブルの原因になることもありますので、シリコンバッグもなるべく壊さず摘出(抜去)します。他院ではバッグを壊して摘出(抜去)を行うこともあるため、注意が必要です。
シリコンバッグを摘出(抜去)した後に、取り出したバッグがどこの部位に挿入されていて、どのような種類のものだったのかをお伝えします。希望される方には、取り出したシリコンバッグを実際にお見せしながら、どのようなトラブルが起きていたのかも詳しくご説明します。
カウンセリングで患者様からお話を伺った内容と違っていることも多く、よくある例としては、シリコンバッグを挿入した際に医師から説明されていたバッグの種類やサイズが、実際のものとは違っていたというケースです。
- CMCバッグ。右の青い色が正常。左の緑色になっているのは、バッグの漏れがある証拠。
シリコンバッグが入っている期間が長いほど、周囲の組織へ影響があることが考えられます。具体的には、周囲の乳腺組織、皮下脂肪、肋骨などへの圧迫によって、組織が薄くなっていることです。また、皮膚組織も伸びて弾力を失っています。つまり、バッグを単純に取り出しても、決して元の状態には戻らないということです。また、摘出(抜去)の後はバストトップが胸板より低くなり、陥没していることもよくありますので、摘出(抜去)しただけの状態では美しいバストを保つことができません。