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診療録

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豊胸バッグから糸が出てくる!? 実際にあった破損の驚愕エピソード

第79録
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今回ご紹介するのは、豊胸バッグの除去を希望されたゲストです。術前にエコー検査を行い、豊胸バッグが破損しているのを確認しました。実際、除去した豊胸バッグは破損していたのですが、その原因はなんと「糸」によるものだったのです……。

豊胸バッグを除去したい! 左胸の痛みを訴えたゲスト

除去した豊胸シリコンバッグ
出典:中居弘一 豊胸専門ブログ

こちらは、左胸の痛みを訴えて来院された女性から除去した豊胸バッグです。取り出したところ、左胸の豊胸バッグは破損し、上部にカプセル(バッグの周囲に形成される自己組織の膜)の一部がくっついていました。

破損した豊胸バッグには、糸が縫い付けられていた……

豊胸バッグに糸が縫い付けられていた例
出典:中居弘一 豊胸専門ブログ

なんとも衝撃的だったのは、豊胸バッグから糸が出てきたことです。豊胸手術時、バッグを固定するため、大胸筋に糸で縫い付けていたのでしょう。針で糸を通す際に豊胸バッグが傷付き、その針穴からバッグの中身が漏れ出してきていたのです。これが原因で豊胸バッグが破損し、痛みが生じていたと考えられます。

豊胸バッグの破損を自分で確信するのは至難の業

豊胸シリコンバッグが破損し、腫れ上がった胸
出典:樋口隆男 豊胸専門ブログ

豊胸バッグの破損を表す症状は「痛み」だけではありません。今回は痛みだけでしたが、かなり悪化すると右の写真のように異常に腫れることもあるのです。豊胸バッグを入れている方の誰しもが、こうなる前にどうにかしたいと思うはず。しかし、豊胸バッグが破損しても胸がしぼまないこともあるため、気付かない人も多いのです。
豊胸バッグ破損の疑いがある症状は様々あり、自分で「破損した」と確信するのは困難と言えます。

豊胸バッグ破損の有無を確認するには、エコー検査が確実

豊胸バッグ破損の疑いがある症状はいくつかありますが、逆に目立った症状がなく、知らぬ間に破損していたというケースも存在します。そのため、症状が悪化する前に発見するには定期的なエコー検査が確実です。もしくは、少しでも異変を感じたら速やかに受診し、バストの状態を確認しましょう。

知恵まとめ
  • 豊胸バッグが胸の中で動かないよう、糸で縫い付けられていた
  • 胸の痛みの原因は、これによりバッグが破損していたから
  • 豊胸バッグの破損を重症化前に見つけるなら定期的なエコー検査が確実

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