豊胸シリコンバッグと皮膚の距離がたったの2.1mmだった
豊胸シリコンバッグの除去相談にいらしたゲストのバストを、エコーで確認しました。驚いたのは豊胸シリコンバッグと皮膚の距離。豊胸シリコンバッグと皮膚の間には、2.1mmの距離しかありませんでした。バストに触れたとき、豊胸シリコンバッグの硬さを感じるのも当然です。
それだけに留まらず、豊胸シリコンバッグが折れ曲がり、バスト内を圧迫していたのです。左胸の乳頭周辺は赤みを帯びていました。
出典:大橋昌敬 youtube
豊胸シリコンバッグによってリップリングを起こしていた
冒頭でも触れた豊胸シリコンバッグが皮膚を突き破りそうな状態というのが、左の画像。バストの一部(矢印部分)が突起していますが、お分かりいただけるでしょうか。正体は、折れ曲がった豊胸シリコンバッグの縁です。豊胸シリコンバッグが右画像のような状態になっており、皮膚を押し出していました。
このような豊胸シリコンバッグが折れ曲がって生じる症状を「リップリング」と呼びます。具体的には胸の一部が突起する、皮膚の表面が波打つ、ぺこぺことした触感になるといった症状があげられます。
出典:大橋昌敬 youtube
豊胸シリコンバッグ後のリップリングの放置は危険!
今回リップリングが起こってしまったのは、折れ曲がった豊胸シリコンバッグの縁が一点を圧迫し続けていたためです。その圧迫によって痛みを生じ、皮膚が赤くなってしまったと考えられます。
「皮膚を突き破りそうな状態」と言ったのも決して大げさではなく、リップリングを放置すると、そういうことも十分に起こり得ます。また、皮膚壊死を起こす可能性も……。大きなトラブルを起こす前に、速やかにシリコンバッグを除去するのが賢明と言えます。
豊胸シリコンバッグに不安を抱えている方は、一度相談へ
豊胸シリコンバッグ経験者が抱える不安は、触感や左右差といった見た目に関するものだけではありません。異物を入れている不安や、周囲へのバレといった精神的な不安まで抱えてしまう方がほとんど。今回のゲストも除去後、「胸に対するストレスが減りました」とお話しされていました。
硬い、不自然、周囲へのバレ……。当院のシリコンバッグ外来には、様々な理由で除去を希望される方が多くいらっしゃいます。少しでも豊胸シリコンバッグに不安を抱えている方がいらっしゃいましたら、当院のシリコンバッグ外来へお越し下さい。バストの状態を見ながら、あなたに合った解決方法を提案いたします。
- 知恵まとめ
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- 来院された女性のバストは、豊胸シリコンバッグから皮膚までの距離が2.1mm
- 豊胸シリコンバッグがバストの中で折れ曲がり、リップリングを起こしていた
- リップリングの放置は、皮膚を突き破ったり壊死したりする可能性がある