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ヒアルロン酸豊胸はシリコンバッグ豊胸より安全? ドクターが教える真実

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シリコンバッグ豊胸のカプセル拘縮や硬さにお悩みの場合、ほとんどの方は「バッグはもう入れたくない」と考えます。そこで豊胸シリコンバッグを抜去(摘出)した後の“入れ替え候補”にあがることが多いのが「ヒアルロン酸」を注入する豊胸術です。しかしいざ注入してみると、「豊胸シリコンバッグよりも硬かった」「しこりができてしまった」という例が多発しているのです。その理由をご紹介します。

「注入だけ」の手軽なヒアルロン酸豊胸が米仏では豊胸に使用禁止

鼻筋を高くしたり、シワ対策に使われることの多いヒアルロン酸ですが、豊胸にもおすすめするクリニックは日本全国たくさんあります。広告には「メスを使わず傷跡の心配がない」「もともと人体にある成分なので安全」「20~30分で施術でき、ダウンタイムも少ない」「効果は1~2年だが、毎回気に入った形にカスタマイズできる」「触感も揺れも自然!」といったキャッチフレーズが躍ります。でも、豊胸件数の多いアメリカやフランスではヒアルロン酸注入による豊胸は禁止されているのをご存知でしょうか?「ヒアルロン酸豊胸がおすすめできない理由」には、下記のようなものがあります。

理由1:ヒアルロン酸の不自然な硬さ

「自然な柔らかさになる」と聞いていたのに、硬く、不自然な胸になってしまった…。と感じる方は少なくないようです。あまり知られていませんが、豊胸用のヒアルロン酸は硬いのです。体に吸収されていくのが特徴の素材のため、少しでも持続するようにと粒子を粗くしているのがその理由です。
また、注入部位にも関係があります。乳腺下や大胸筋下に入れるケースが多いのですが、皮膚に近い部分に注入すると、ヒアルロン酸が肌表面から触れてしまいやすくなります。もともと胸が小さく脂肪が少ない人ほど硬さを感じやすいのは、シリコンバッグ豊胸と同じ原理です。

理由2:ヒアルロン酸豊胸はしこりが多発する可能性がある

ヒアルロン酸 豊胸 しこり

THE CLINICでは「しこり外来」を設けており、さまざまな豊胸術でできてしまったしこり治療を行っています。ここ最近急増しているのが「ヒアルロン酸注入後のしこり」のご相談です。エコーで検査すると、バストに無数に細かなしこりができる例がたくさんあります。その数は、当院で治療したケースで最大40個を超えていることも…。また大きさでは、8cmもの巨大なしこりも確認されています。
原因は、まとまって注入されたヒアルロン酸が体内に流れていく過程で、それぞれが体に「異物」と判断され、被膜に包まれてしこり化したためと考えられます。「体内でヒアルロン酸が流れるの?」とびっくりされる方もいますが、論文では、バストに注入したはずのヒアルロン酸が胸骨の上や上腹部まで移動している症例が報告されているのです。

理由3:ヒアルロン酸は瘢痕化(肉芽腫)に進行することもある

ヒアルロン酸 豊胸 瘢痕化

「ヒアルロン酸はいずれ溶けてなくなる物質だから安心」と思ってはいませんか?注入部位や体質にもよりますが、液体状の注入物であるヒアルロン酸は周辺組織に絡みつきやすく、そこで炎症を起こす場合があります。そうすると肉芽腫と呼ばれるしこり(瘢痕化)ができてしまうのです。
こちらの写真は3年前にヒアルロン酸注射を受けた30代女性から取り出した、瘢痕化したしこりです。この時点でヒアルロン酸はほとんど残っておらず、溶解注射でも溶かすことも、注射器で吸引することもできないため、切開して取り出すしかありませんでした。こちらの写真は片胸から摘出したしこりです。ゲストの負担を考え、もう片胸は後日に摘出手術を行いました。
実はヨーロッパ(EU)ではヒアルロン酸を豊胸に使うことが禁止されたのは、この肉芽腫(瘢痕化)がバストを変形させることさえあるという理由が大きいと言われています。

理由4:繰り返し注入することで悪化する場合も

ヒアルロン酸は短期間しか効果が持続しません。早ければ半年でバストが元通りになるので、ボリュームを維持したければ繰り返し注入が必要です。そのたびにしこりや瘢痕化のリスクは増加し、中にはしこりに気づかずその中に注入してしまって悪化させるケースもあると考えられます。

豊胸術は多角的にリスクを考えて選択を

しこりの存在は当然、乳がんのマンモグラフィー検査で不具合の原因となります。「プチ整形」と気軽に受けた豊胸手術が、こんなにも深刻な症状の原因になるとは、ほとんどの女性が知りません。
ヒアルロン酸注入によるしこりは、技術では避けられないケースがほとんどです。脂肪注入でも、しこりができるケースはゼロではありません。しかし脂肪の場合、しこりができるメカニズムが解明されているため、その多くは注入技術で回避することが可能です。特にコンデンスリッチ豊胸では脂肪壊死や石灰化の原因となる老化細胞を取り除いてから脂肪を注入するので、しこりのリスクはごくわずか。バストに注入した濃縮脂肪の約80%が定着するので、繰り返し手術を受ける必要もありません。もちろん自分の脂肪のため手触りは自然で、マンモグラフィー検査も問題なく受けられます
リスクを多角的に検討して、ぜひ将来にわたって安心できる豊胸術を選択することをおすすめします。

知恵まとめ
  • ヒアルロン酸注入によるしこりの症例が急増している
  • 炎症を起こし瘢痕化、肉芽腫ができてしまう例もある
  • しこりができるとマンモグラフィー検査で不具合をきたすことも
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