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豊胸シリコンバッグ摘出・抜去時のトラブル、どうする? 手術前に読むべき質問(後編)

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豊胸シリコンバッグによって、石灰化や癒着などが起こるケースがあります。後編では、こういったトラブルがあった場合、当院のドクターがどのようなことに気を付けて豊胸シリコンバッグを摘出(抜去)しているのかをご紹介します。

前編:【豊胸シリコンバッグ抜去・摘出の正解はコレ!手術前に読むべき質問】

豊胸シリコンバッグ摘出・抜去時のトラブル:「癒着」の対処

シリコンバッグ 種類 トラブル

豊胸シリコンバッグの表面と、それを覆う被膜(カプセル)がくっつく「癒着」が起こることがあります。特に表面がざらざらしたテクスチャードタイプの豊胸シリコンバッグは、あえて癒着するように作られています。バッグの表面積を大きくして、組織が入り込むよう仕組みを作り、カプセル拘縮を防ぐ(カプセル拘縮が起きても感じにくくする)ためです。
一方で、まれなケースではありますが、表面がツルツルしたスムースタイプの豊胸シリコンバッグでも、カプセル拘縮などが原因で癒着が起こる場合があります。

Q:皮膚が癒着していたらどうするの?

豊胸シリコンバッグを入れた胸が片方だけ変形したため、原因を調べると皮膚が癒着していると言われました。バッグを摘出(抜去)したいのですが可能ですか?

A:癒着を少しずつ剥がしながら、摘出します

癒着が強い場合、豊胸シリコンバッグ摘出(抜去)時にドクターの技術が伴っていなければ、被膜の一部が破れてバッグに付着し、一緒に取れてしまったり、豊胸シリコンバッグが破損して人工物が体内に残ってしまうことがあります。すると、もし豊胸シリコンバッグの代わりに自分の脂肪を注入する場合、うまく脂肪が定着しないだけでなく、脂肪壊死やしこりのリスクが伴うのです。
そこでこういったケースでは、ドクターが癒着部分を指で丁寧に剥がしながら、少しずつ摘出(抜去)しなければいけません。高い技術と経験が問われる手術ですので、豊胸シリコンバッグの癒着がわかった場合は、同様のケースを手掛けた経験をドクターにきちんと聞いておくとよいでしょう。

豊胸シリコンバッグ摘出・抜去時のトラブル:「石灰化」の対処

豊胸シリコンバッグを10年以上長く入れていた方の摘出(抜去)手術をすると、バッグを覆う皮膜にびっしり石灰化が起こっていることがあります。 石灰化はカリカリの石のような質感ですから、豊胸シリコンバッグが傷ついて、破損に至ことも……。

Q:石灰化していても大丈夫?

カウンセリングの際のエコー検査で石灰化が起こっていることがわかりました。豊胸シリコンバッグを摘出(抜去)する際は、完全に取り除かないとダメでしょうか?

A:完全には困難ですが、取り除き、洗浄します

石灰化はなぜ起こるのでしょう?

シリコンバッグ 石灰化 原因

  1. 被膜の周囲で、日常的に小さな炎症が続く。
  2. 炎症部分の周囲がアルカリ性に変化する。
  3. 体液中に含まれるカルシウムが石のような結晶となり沈着する。

これが石灰化の正体です。石灰化は豊胸していない女性でも起こりうる症状ですが、シリコンバッグ豊胸の場合は、異物を入れたことによる拒否反応として、より強く出てしまうのです。
ただ、石灰化自体は人体が生み出したものなので、豊胸シリコンバッグを摘出(抜去)する際、基本は体内に残っても大きな問題ではありません。むしろ取り除く方が正常な組織にダメージが加わり、出血が多くなってしまう可能性があります。また脂肪注入による再生豊胸を望まれる方は、被膜を傷つけずに残した方が良いので、通常は石灰化した部分も被膜と一緒に残します。
ただ、あまりにも石灰化が高度の場合は、豊胸シリコンバッグだけを摘出(抜去)するのは困難。被膜ごと取り除くケースと、被膜内の石灰化だけを取り除くケースがあります。その都度、医師が最善な方法を判断しています。

トラブル時の治療:「脂肪注入豊胸」による対処

クリニックやドクターによって見解が異なるため、何がいいのか混乱される方が多いのが、豊胸シリコンバッグ摘出(抜去)後の脂肪注入について。トラブルがある場合は、なおのこと正しい判断を仰ぎたいですよね。

Q:脂肪注入豊胸は摘出(抜去)と同時でなく、後日でも大丈夫?

胸の変形から豊胸シリコンバッグが破損しているとわかり、早々に摘出するほうが良いと診断されました。ただ、脂肪注入は怖いので、もう少し考えてからでもいいのでしょうか?豊胸シリコンバッグの摘出(抜去)→脂肪注入は両方同じ日にやるべきですか?

A:摘出(抜去)当日に行うほうが安全で仕上がりもきれいです

やはり当日をおすすめします。豊胸シリコンバッグが入っていた空洞(ポケット)は、血管が通っていない状態で残されています。脂肪でボリュームを補充するのなら、ポケットが癒着して閉じる前にできるだけ早く注入をしたほうが、皮膚が美しい形で持ち上がり、きれいに仕上がるからです。万一ポケットに脂肪を注入してしまうと、壊死し炎症を起こしてしまいます。
コンデンスリッチ豊胸では、壊死やしこりのリスクを低くするため、さまざまな層に分散して脂肪を注入しますが、この技術(マルチプルインジェクション)は、10年以上の外科経験のあるドクターでさえも難しいといわれています。特にバッグ摘出後の脂肪注入の場合、しっかりとポケットを避けて施術するためにも、摘出当日が一番適しています。

シリコンバッグ抜去 脂肪注入 当日

知恵まとめ
  • 癒着していても、医師の技術があれば豊胸シリコンバッグを摘出できる
  • 石灰化は体内に残しても基本は問題がない
  • 豊胸シリコンバッグ摘出→脂肪注入は当日に両方行うほうが仕上がりがきれい
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