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豊胸シリコンバッグが拘縮・破損! 変形バストを救え【難しい症例1】

第42録
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胸に豊胸シリコンバッグを入れる方のほとんどは、異物感に悩みます。中には、バッグに異変が起きているのにご自身でも「見ないふり」をして長年過ごしているケースも…。破損や癒着といった症状があると、豊胸シリコンバッグの抜去(摘出)はとても困難になります。シリーズ「難しい症例」では、メール相談で寄せられたお悩みに、THE CLINICで手術を手掛けた類似のケースをご紹介しながらお答えします。 第1回目は、バッグの拘縮にお悩みのA子さんからのメール相談です。

22年前にいれた豊胸シリコンバッグが拘縮・癒着していると言われました

22年前にシリコンバッグ豊胸後すぐにカプセル拘縮で変形し、バッグの冷たさにも悩み始めました。手術したクリニックには「シリコンバッグと組織が癒着しており抜去は無理です」と言われ、大学病院の乳腺科でのエコー検査では「拘縮、石灰化もあり、抜去しても見た目が見苦しくなります」と言われています。でもこのままでは不安です。

シリコンバッグ豊胸のカプセル拘縮の解決策は、抜去(摘出)だけ

シリコンバッグは人工物ですから、どうしても年月がたつほど劣化し、破損の危険が高まります。また10人に1人の割合で、A子さんのように体が異物を体外に押し出そうとする「カプセル拘縮」という拒否反応が起こってしまいます。こうなると多くの場合、バストは変形し、解決策は抜去(摘出)しかありません。

豊胸シリコンバッグを取り出すだけでは悲惨な見た目になることが多い

そこで問題なのが、バストの見た目。A子さんを診察した乳腺外科の先生がおっしゃったように、バッグでボリュームを出していた胸は、ただ取り出しただけでは皮膚が大きく垂れ下がったり陥没したりと、かなりショッキングな見た目になります。ではどうすればいいのでしょうか? A子さんと同様に「拘縮」が強く出ていた方の解決例を、ご紹介しましょう。

カプセル拘縮のバストをよみがえらせたコンデンスリッチ豊胸【3つのポイント】

この方は長年の拘縮で右胸(写真では左側)が大きく変形していました。そこで私たちは、バッグを取り出した後、遠心分離機にかけて不純物を取り除き、濃縮したご自身の脂肪でボリュームを補うコンデンスリッチ豊胸をお勧めしましたが、3つの点でとても難しい手術となりました。

1:変形したバストをコンデンスリッチ豊胸で左右整った形に

豊胸手術 シリコンバッグ失敗 画像

左がシリコンバッグを入れていた時のバスト、右がコンデンスリッチファット(CRF)に入れ替えた手術後1カ月後の写真です。術前は、横から見ると乳頭部分も不自然に平坦になっています。皮膚の伸びも、左右で当然違います。
当院で左右差を補正するために細心の注意をはらって脂肪を注入した結果、左右差がほとんどわからなくなり、とても喜んでいただけました。また、このゲストは痩せ型の方で、デコルテも骨ばっていたのですが、ここにも薄く広く注入し、女性らしいふんわりした谷間を作ることができました。

豊胸シリコンバッグを取り出した後、陥没を確認

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シリコンバッグを抜去しただけでは、胸が陥没してしまうことも

バッグを入れている年月が長いほど、組織や皮膚が圧迫され、バストは本来の形からかけ離れていきます。
こちらは両胸からバッグを取り出した直後の写真。このゲストは肋骨までバッグに押され、窪んでいました。そのため、バスト部分が骨の中に陥没しているのがご覧いただけると思います。バッグを抜去しただけでは、皮膚がW型の袋状に垂れ下がり、肋骨や胸骨がくっきり判別できる状態だったと思われます。

2:傷を増やさず、体内に漏れ出たシリコンを洗浄

この方の場合、もうひとつ難しかったのは、シリコンバッグ破損の後処理でした。術前のエコー検査で右胸バッグの破損がわかったので、バッグを取り出した後、流れ出たシリコンをきれいに洗浄しなければなりません。放置すると炎症による腫れや痛みにつながる可能性があるだけでなく、残されたシリコンに脂肪を注入してしまい、しこりを作ってしまう危険性があるからです。
もし施術できても、他院では胸の下を切開して抜去・洗浄することが多いのですが、THE CLINICでは傷を増やさずに施術するのがモットー。今回も脇の下の同じ傷からの抜去(摘出)、洗浄までに成功しました。

他院で断られる豊胸シリコンバッグの癒着にも高い技術で対応

ちなみに、メール相談のA子さんのようにバッグと組織が癒着している場合、難易度はさらに高まります。バッグの破損同様、他院では施術を断られることが多いのですが、THE CLINICのドクターは被膜に傷をつけないよう癒着をはがす技術を身に着けているため、多くの方が相談に見えています。

3:脂肪注入豊胸では痩せ型の方の脂肪採取も難易度高

さらに、今回のゲストの方はBMI=16.8と、とても痩せ型の方だった点でも難しい症例でした。脂肪の層が薄い場合、必要な脂肪まで根こそぎ取り過ぎてしまったり、採取後が凸凹になったり色素沈着が残るケースも多く、高い技術が必要となります。
この方の場合は、太ももの周りからまんべんなく、広く浅く採取しましたが、皮膚の凹凸もなく、キレイに仕上げることができました。

豊胸手術 脂肪注入 脂肪吸引

脂肪注入とベイザー脂肪吸引

ベイザー脂肪吸引 脂肪注入

脂肪採取に用いたのは、ベイザー脂肪吸引です。まず、特殊な超音波で脂肪を細胞単位にバラバラに柔らかくします。これによって周辺の組織を強引に引きちぎらず脂肪を吸い出せるようになるので、皮膚表面に凹凸が出ることが少なく、出血も最小限で済みます。ドクターにこの高性能な脂肪吸引機器を使いこなす技術が伴えば、ご覧のように、痩せ型の方でも取り過ぎることなく、安全で美しい仕上がりになります。

他院で脂肪注入豊胸を断られても、まずはご相談ください

THE CLINICではこの「コンデンスリッチ豊胸」を、2010年からの6年間で2,500症例(2016年6月現在)手掛けてきました。中にはシリコンバッグの破損、癒着をしているケース、高度に石灰化していたり、血腫や血流障害を起こしているケースなど、他院に断られる難しい症例も多数成功させています。
A子さんのように、他院で断られたり、変形した胸を見せる恥ずかしさのある方は、何年も診察を受ける決心がつかないことがあります。でも、諦めないでください。いま変形しているバストでも、正しい方法でバッグを取り出し、脂肪を注入すれば一生ものの自然な手触り、見た目を取り戻すことができます。

難しい症例2:【豊胸シリコンバッグ破損から数年放置……抜去だけで胸の形は戻る?】

知恵まとめ
  • 豊胸シリコンバッグの抜去だけではバストが悲惨な見た目になることも
  • 変形バストも、自分の脂肪で美しく整えることが可能
  • 他院に断られるケースでも、高い技術があれば自然な胸を取り戻せる
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