1. コンデンスリッチ豊胸も従来と同じ? 医師ブログ噂の真相

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コンデンスリッチ豊胸も従来と同じ? 医師ブログ噂の真相

第36録
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脂肪の定着率が高く、しこりになりにくいことで知られるコンデンスリッチ豊胸。シリコンバッグ豊胸でお悩みの方が、豊胸シリコンバッグを取り出した(抜去)後に選ぶことが多い施術です。 でも豊胸の口コミサイトや、ほかの施術をすすめるクリニックのサイトなどでは「コンデンスリッチ豊胸でもしこりになりやすい」「リスクはほかの施術方法と変わらない」といった記述も目にします。時には美容外科医のブログでも、自分が取り扱っていない施術への理解不足などから、誤った情報を書いていることもあり、注意が必要です。ここでは誤解が多い「リスク」についての情報をわかりやすく解説します。

コンデンスリッチ豊胸の定着率、しこりのリスクはほかの脂肪注入豊胸と同じ?

「しこりのできやすさはほかの脂肪注入法と変わらない」「遠心分離器にかけると強い圧力がかかって脂肪細胞がダメージを受け、定着率が下がる」
ネット上ではそんな言葉を見かけることがあります。これは本当なのでしょうか?

コンデンスリッチ豊胸で老いた脂肪を除き、若い脂肪を残すメリット

10年ほど前の美容業界では、「脂肪細胞を壊さないようにすべき」という考えが常識でした。しかし老化した脂肪細胞は注入しても定着せず、バストの中にできるしこりのもとになることがわかってきました。そこで最新の脂肪注入に関する知見では、遠心分離であえて育ち過ぎた老化細胞を壊して取り除くことが、脂肪の定着率を上げ、しこりを防ぐのに重要だとされています。
例えば、脂肪研究の権威で、元東大医学部の吉村孝太朗教授が『形成外科 第54巻 増刊号』(克誠堂)で発表した論文「美容医療:私の方法と合併症回避のコツ」を参照すると、1200gの重力で3分間の遠心分離をかけると、育ちすぎた老化細胞だけが壊れ、(新しい血管、脂肪に分化する能力を持つ)脂肪幹細胞の密度が高まり定着に有利だとされています。

脂肪注入


もし現代でも「脂肪細胞は壊さずに注入することが重要。不純物だけをフィルターで取り除けばいい」などと話すドクターがいたら、最新の研究結果をよく理解していないのかもしれません。

コンデンスリッチ豊胸で不純物や老化した細胞を取り除く方法

コンデンスリッチファット

コンデンスリッチ豊胸でポイントとなるのは「ウェイトフィルター」という特殊なおもり兼フィルターです。これを使って脂肪を遠心分離にかけると、老化した細胞だけが押しつぶされる重力がかかり、フィルターで分離できるオイルとなります。加える重力を微調整することで年齢や脂肪の状態に合わせて最適な状態に分離し、不純物や水分を取り除いて、定着に有効な成分を濃縮した健全な脂肪(コンデンスリッチファット:CRF)にすることができます。

注入脂肪を定着させるにはドクターの注入技術も重要

コンデンスリッチファット(CRF)ができただけでは、まだ定着率の低下やしこりは回避できません。もう一つ大事なのは「マルチプルインジェクション」という注入技術です。これは非常に高度で、経験が問われる技術のため、すべてのクリニック、ドクターが提供できるとは限りません。
10年ほど前までは1カ所にまとめて注入することが普通でした。しかし、バストの中で塊になった脂肪の中心には血液や酸素が通いにくくなります。具体的には、注入した脂肪の直径が2mm以上になると、脂肪が壊死して、しこりや石灰化などのラブルを招きます。これを回避する方法が、脂肪を細く、さまざまな層に分散して注入する「マルチプルインジェクション」です。脂肪幹細胞が次の脂肪細胞や血管細胞に分化、成長することができるようにする重要な技術です。 一度の注入量の目安を片胸250㏄程度に抑えることも、良好な仕上がりのためには大切です。

脂肪注入豊胸における感染のリスクはゼロではない?

「脂肪注入豊胸には感染のリスクがある」という表現を見ることがあります。たしかに抽出された脂肪は非常に雑菌に弱く、万が一ホコリや細菌が混入し、感染すれば赤み、膿、脂肪壊死が起こる可能性があります。正確なデータは日本にはありませんが10年ほど前は脂肪注入による感染の割合は10%を越していたと見られています。コンデンスリッチ豊胸の安全性は大丈夫なのでしょうか?

コンデンスリッチ豊胸は全プロセスが空気に触れない無菌状態。当院での感染例はゼロ

コンデンスリッチ豊胸では、脂肪吸引から遠心分離、注入までの全プロセスで脂肪を外気に一切触れさせず、無菌状態で注入することができます。そのため、細菌や埃の混入による感染症のリスクを最小限に抑えられます。実際、2010年からコンデンスリッチ豊胸を2000例以上手掛けるTHE CLINICでも、2016年現在も注入手技と清潔操作で「感染ゼロ」を更新し続けています。これは従来の脂肪注入法では難しいと言えるでしょう。

コンデンスリッチ豊胸はアメリカでは行われていない?

先ほどのFDAの認可に関連して、「FDAで認められているのは遠心分離機だけ。アメリカではコンデンスリッチ豊胸はほぼ行われていない」と紹介しているサイトがあります。たしかに美容先進国であるアメリカで、本当に行われていない技術となれば、心配になるのも当然でしょう。

アメリカでも広がり始めたCRFの考え方

LIPOKIT コンデンスリッチ豊胸

アメリカでは、脂肪注入法のリスクの少なさと効果の高さがここ数年で見直されています。実際に、コンデンスリッチ豊胸で使用されるLIPOKITという装置も、3年ほど前の時点で約120台導入されていました。その後、世界的に加重遠心分離で脂肪を濃縮する方法への支持が強まっていることを考えると、「アメリカで行われていない施術」という記述は誤りと言えるでしょう。

コンデンスリッチ豊胸のリスクへの誤解を解き、世界基準の技術普及を

脂肪注入 コンデンスリッチ

2015年、国際再生医療形成外科学会(ISPRES)」が中国・北京で行われ、ザ・クリニックからはDr. 山川とDr. 大橋が参加しました。アメリカの美容外科医で脂肪注入の世界的権威であるDr. Sydney Colemanや豊胸・乳房再建の父・Dr. Roger Khouri、脂肪幹細胞研究の権威である元東大医学部・吉村浩太郎教授など再生医療界をけん引するトップたちが集まったこの学会で、私たちが提唱するものと同じ“細かく、入れ過ぎない”注入技術・マルチプルインジェクションを全員一致で支持。直径2ミリのパスタ状に脂肪を注入する繊細な技術。すべてのドクターがこれを実践できるわけではないため、しこりなどのトラブルを頻発するクリニックがなくならず、「コンデンスリッチ豊胸でもしこりになる」「脂肪の定着率がほかの脂肪注入と変わらない」という誤解がぬぐえていないのが現状です。
THE CLINICではコンデンスリッチファットの正しい抽出法、世界基準の注入技術が広まっていくよう、技術、情報の普及に努めていきます。

いかがでしたか?コンデンスリッチ豊胸のリスクに関する噂には、まったくの誤り、または誤解を産む表現が少なくありません。
実際の声に耳を傾けてみると、当院でシリコンバッグの摘出(抜去)を行い、コンデンスリッチ豊胸に変えた方の多くは、体温が感じられる自然な手触りのバストを取り戻せたと感動されます。
コンデンスリッチ豊胸はすぐれた施術ですが、最終的にはドクターの腕がその仕上がりを左右します。将来のことを考えて、「この人なら」と思えるドクターを厳選することをおすすめします。

知恵まとめ
  • 老化細胞を遠心分離で取り除けばしこりのリスクは低くなる
  • 脂肪の定着率アップにはドクターの注入技術も重要なポイント
  • THE CLINICのコンデンスリッチ豊胸での感染例はゼロ
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